2008年02月13日
当たり前ほど素晴らしいものは無い!3
昨日の続きです…
事故の前は62Kgだった体重がリハビリを始める時は46Kgにまで落ちていました。
ベッドから車椅子に移り、リハビリ室までが長く最初の頃は部屋に行くだけでも大変でした。
詳細は長くなるので省略しますが、OT(作業療法)・PT(理学療法)・その他を総合的にやりました。
この事故はもう14年も前の事ですが、このリハビリの時に担当して頂いた4人の先生の名前は
今でも全員覚えています。
普段健常な時は例えば「立って歩く事」や「物を掴む事」等全く意識せずに普通に当たり前に出来る事が
全く出来ず、一つ一つの動作を考えてイメージし、ゆっくりやらないと出来ませんでした。
指先なんかは最初は全く動かず、毎日毎日洗濯ばさみを摘む練習や、爪楊枝を掴む練習を繰り返しました。
握力も殆ど無く、トランペットはおろかマウスピースさえ持つ事が出来なかったのです。
事故した最初は昨日書いた通りふて腐れたり、自暴自棄になったりもしましたが、
もうこの頃は考えを改めて、とにかくやれるだけやって少しでも元の身体に戻す事を必死に考えていました。
応援して下さるリハビリの先生や看護士さん、大学の先輩・後輩・友人の協力があったればこそですが
とにかくもう一度トランペットが吹ける様になりたい一心でリハビリの鬼になって頑張りました。
リハビリも進んだある日、看護士さんが「あなたのトランペット大丈夫だったのよ〜(´∀`)」と
事故当時背中に背負っていたソフトケースごと病室に持ってきました。
ずっと病院側で預かって頂いていた様子です。
本当に大丈夫なのか
と心配になって「よく見せて下さい。」と近づいて見るとやはりベコベコです。(;´_`;)
ステーは全部曲がっているし、ベルもゆがんでいるし…
この時の楽器は、現在山○交響楽団で活躍されている先輩のご尽力で、ヤマハアトリエにて
フルオーバーホールして頂き、今でもウインドシンフォニーにて現役で活躍しております。
これ以降、ますますリハビリに熱が入り、マウスピースも何とか持てる様になってきたので
特別に居残りで車椅子に座りずっとマウスピースでバズィング練習をするようになりました。
居残り練習は益々ヒートアップして、楽器を持てる様になってくるとロングトーンもする様になってきました。
入院中に、病院のリハビリ室でトランペットの練習をした患者は
後にも先にも私ぐらいの物だと思いますがどうでしょうか?(^^ゞ 次回最終回に続く…
↓の写真は今日の本文とは全く関係ありません。2005年の秋に限定で走った蒸気機関車C56義経号です。
息子を連れて見に行った時の写真です。
Nikon D100 AF-S NIKKOR 28-70mm F/2.8D

事故の前は62Kgだった体重がリハビリを始める時は46Kgにまで落ちていました。
ベッドから車椅子に移り、リハビリ室までが長く最初の頃は部屋に行くだけでも大変でした。
詳細は長くなるので省略しますが、OT(作業療法)・PT(理学療法)・その他を総合的にやりました。
この事故はもう14年も前の事ですが、このリハビリの時に担当して頂いた4人の先生の名前は
今でも全員覚えています。
普段健常な時は例えば「立って歩く事」や「物を掴む事」等全く意識せずに普通に当たり前に出来る事が
全く出来ず、一つ一つの動作を考えてイメージし、ゆっくりやらないと出来ませんでした。
指先なんかは最初は全く動かず、毎日毎日洗濯ばさみを摘む練習や、爪楊枝を掴む練習を繰り返しました。
握力も殆ど無く、トランペットはおろかマウスピースさえ持つ事が出来なかったのです。
事故した最初は昨日書いた通りふて腐れたり、自暴自棄になったりもしましたが、
もうこの頃は考えを改めて、とにかくやれるだけやって少しでも元の身体に戻す事を必死に考えていました。
応援して下さるリハビリの先生や看護士さん、大学の先輩・後輩・友人の協力があったればこそですが
とにかくもう一度トランペットが吹ける様になりたい一心でリハビリの鬼になって頑張りました。
リハビリも進んだある日、看護士さんが「あなたのトランペット大丈夫だったのよ〜(´∀`)」と
事故当時背中に背負っていたソフトケースごと病室に持ってきました。
ずっと病院側で預かって頂いていた様子です。
本当に大丈夫なのか

ステーは全部曲がっているし、ベルもゆがんでいるし…
この時の楽器は、現在山○交響楽団で活躍されている先輩のご尽力で、ヤマハアトリエにて
フルオーバーホールして頂き、今でもウインドシンフォニーにて現役で活躍しております。
これ以降、ますますリハビリに熱が入り、マウスピースも何とか持てる様になってきたので
特別に居残りで車椅子に座りずっとマウスピースでバズィング練習をするようになりました。
居残り練習は益々ヒートアップして、楽器を持てる様になってくるとロングトーンもする様になってきました。
入院中に、病院のリハビリ室でトランペットの練習をした患者は
後にも先にも私ぐらいの物だと思いますがどうでしょうか?(^^ゞ 次回最終回に続く…
↓の写真は今日の本文とは全く関係ありません。2005年の秋に限定で走った蒸気機関車C56義経号です。
息子を連れて見に行った時の写真です。
Nikon D100 AF-S NIKKOR 28-70mm F/2.8D

Posted by たぶりん at 23:10│Comments(3)
│その他色々
この記事へのコメント
こんにちは、よめじろーです!(わかりますか?)
読んでてなんだか昔を思い出しました…。
うちの旦那も(まだ彼氏だったころ)、バイクで事故をして生死をさまよい、5ヶ月入院したことがありました。アゴの骨折やら、膝の靭帯断裂で3回ぐらい手術したかな?今でも膝に後遺症はありますが、人に言わなければ分からないぐらい元気になりました。
そうそう旦那も入院中、病院の屋上でサックス吹いてましたよ。ちゃんと病院に許可もらってたんですが、たまたま居合わせた鳩に餌付けしているおじーちゃんに「うるさい!」って怒られました(笑)
読んでてなんだか昔を思い出しました…。
うちの旦那も(まだ彼氏だったころ)、バイクで事故をして生死をさまよい、5ヶ月入院したことがありました。アゴの骨折やら、膝の靭帯断裂で3回ぐらい手術したかな?今でも膝に後遺症はありますが、人に言わなければ分からないぐらい元気になりました。
そうそう旦那も入院中、病院の屋上でサックス吹いてましたよ。ちゃんと病院に許可もらってたんですが、たまたま居合わせた鳩に餌付けしているおじーちゃんに「うるさい!」って怒られました(笑)
Posted by よめじろー at 2008年02月14日 18:00
>>よめじろーさん
おおー。御無沙汰しております。
>>うちの旦那も(まだ彼氏だったころ)、バイクで事故をして生死をさまよい、5ヶ月入院したことがありました。
そう言えば以前旦那様に事故した事があると聞いた様な…(^^ゞ
同じような事故、お察しします。
>>旦那も入院中、病院の屋上でサックス吹いてましたよ。
私以外にも異端ですね。でも屋上ですか!?流石に外はヤバイんじゃ?でもやっぱり練習したくなりますよね。(`・ω・´)
おおー。御無沙汰しております。
>>うちの旦那も(まだ彼氏だったころ)、バイクで事故をして生死をさまよい、5ヶ月入院したことがありました。
そう言えば以前旦那様に事故した事があると聞いた様な…(^^ゞ
同じような事故、お察しします。
>>旦那も入院中、病院の屋上でサックス吹いてましたよ。
私以外にも異端ですね。でも屋上ですか!?流石に外はヤバイんじゃ?でもやっぱり練習したくなりますよね。(`・ω・´)
Posted by たぶりん
at 2008年02月15日 02:04

>>私以外にも異端ですね。
(´Д`;)ヾ スミマセン。決して異端という意味ではなく
只の変換ミスです。
(´Д`;)ヾ スミマセン。決して異端という意味ではなく
只の変換ミスです。
Posted by たぶりん
at 2008年02月15日 02:06
